お散歩の旅
まだ中学生だったころ。
生まれて初めて名古屋へ行った帰りのことだった。
なぜ名古屋だったのか。。。よく覚えていないのだけれど、きっと日本史にはまりつつあった自分のことを思った家族が連れて行ってくれたのだと思う。
丸坊主にしたばかりの兄の頭と、名古屋城の前で写真を撮ったことを思い出す。
それが懐かしかったわけではないのだけれど、織田信長が過ごした場所、秀吉が育った場所を見てみたかった。
歴史のある見ず知らずの土地を歩いてみたかった。
そんな思いから愛知県犬山市へ。
犬山は国宝になっている犬山城と、モンキーパークと明治村の街。
そんなイメージを勝手に持っていて、モンキーパークも明治村も興味がないのだけれど、お城だけは昔の記憶じゃなくて、今の自分の記憶として持っていたかった。
それを中心とした街をカメラに収めたい。











それまでの犬山城の認識は、とりあえず古い、国宝の城、織田信長の城くらいだった。
城の持ち主だった成瀬さん。
その城を持っていたがために、大きな税金を納めなくてはならなかったのだと聞いた。
犬山城を見ていて、この土地を治めてきた成瀬さんにとっては、お城があるということは、土地や祖先へのプライドであって、税金や建物を管理することの大変さ以上に重要なことなんだと感じた。
江戸時代から明治になって、この土地を納める権利を失った。
お城を持っていることで、たくさんのお金も失う。
それでもお城が存在していることは、犬山という街の象徴で、そこを納めてきた家としての成瀬さんの誇りだと思う。
たとえどこの管理下におかれても、形が残れば、成瀬さんの名前はずっと残るのだから。













