いつもと違う道

どうせ慣れたところへ行くのなら、いつもと違うところを通りたい。

そう思って回り込んだ場所は、とても静かで人の気配の少ない場所だった。

残っている足跡は、鹿のそれと交叉し合い、ときには通るべき道から外れそうなくらい。


沢があると思われる場所は、雪がふわっと積もり、水の流れは見えなくても、確かにそこにあるということが見える。

こんな白くて青い季節ではなくて。
緑が繁った時季だったらどうだっただろう。