何度目かの雪景色
ほんの数年前まではここに来たいという思いだけで、本当にそうしようと思ったときの緊張感や不安。
とにかく時間や行程を調べ尽くして、天気や気候も何度も見直して。
それでようやく立った一番高いところからの景色。
いつの間にかその景色を見ることが高齢のようになり、ここを通ることにも慣れた。
あんなに緊張して苦労して辿り着いた場所だったのに、今では考えられないほどに早く、気持ちも高ぶらずに安心感さえある。
今年もここに来たという安心感。
無事に見ることができたという。
あのときからは考えられないほどの回数になった。
まさか。
それ以外に言葉は無い。
何年も変わらない景色の中。