崩れゆく姿

山に囲まれた街に、ただひとつ異様に存在感のある姿。
削られた山肌と刻まれた段差。

古来から信仰を集めたという山の姿は、現代では生活の便利のために本来の姿を失い、信仰よりも大切になった生活を支える山になった。

豊富な石灰質を含むという山からできた製品は、そういえば街のあちこちで目にしていた。

ただの風景の一つとして見るには、あまりに強烈な存在感と、そこに至ったできごとと。