雪化粧

降る雪を見ながら浮かぶ音は、あのときから変わりました。

まだ山の中に囲まれて生活をしていたころは、静かで深々と降る風景を浮かべながら音に包まれていました。
部屋を温めて、曇った窓の外で真っ白い世界に変えてゆく雪。

あのときから音は変わり、雪は外の世界に降るものではなくなり、身を包むもののように。
積もる雪は花にように見え。


走るなまず。