初めてへ出かける

部屋で1人ではいてもたってもいられなくて出かけた。

初めてカメラを買った懐かしい店。
お世話になって仲良くなって、それからいなくなってしまった店員さんは、ちょっと太って戻ってきていた。
声をかけることもしなかったけれど、お客さんへかける声は変わっていなかった。

何かが欲しいわけでもなく、ただ懐かしくて行ってみたかった。


特に行きたい場所があったわけでもなく、まだ陽の高い午後の時間。
ホームページを作ろうとしたときに、最初に記事にしたあの神社へ。

訪ねていく中で知ったいろいろな珍しいことや楽しいことを思い出しながら、たくさん写真を撮った。
そういえば、あのときの季節も今くらい。
冷たい風も、散った木の葉も、建物もなんにも変わらずに、特に目新しいこともないつまらない時間。
思っていたほど懐かしくもなかった。


訪れた場所で、ほんの少しでも言葉を真似してみたり、覚えようとしたりするのは、その土地に馴染んでみたいから。
どんなに遠くても、どんなに時間がかかってもその場所へ行くのは、そこにあるモノもヒトも聞こえる音や空気、見たり聞いたり触れたりするものを共感したいから。
そこへ行きたい。